2008年04月17日

タンポンが止血の神器だと信じてた

子供の頃から
自分の机の引き出しの整理が好きだった俺は
家に置いてある薬箱なんかも
中身を出したり入れたりして
整理するのが好きだった。

ある時、
今日も薬箱の整理をしようと開けてみたら
小袋に「タンポン」と書いてある、
見慣れないアイテムが10本くらい入っていた。

『タンポン』が何かは分からなかったが
とりあえずいつものように
タンポンも含めて薬箱を気の済むまで整理した。


その夜、夕食の支度をする母に
「ねぇお母さん、薬箱に入ってた『タンポン』て何?」
と聞くと、母は瞬時に視線を泳がせて、
おそらく子供への配慮をしたのだろう、

「え!『タンポン』?
『タンポン』はね〜・・・、
『タンポン』は血を止めるためにあるのよ。」

と説明した。

俺は「へ〜、それはすごいね〜。」と言って
その場はそれ以上のことはなかった。

それが確か小学生の5年生ごろの話。


それから約1年後のこと。

学校の授業でグループ課題があって、
放課後にグループのメンバー4〜5人で集まって
その中の女の子の家で作業をする事になった。

俺は発表プレゼンボードの台紙を
カッターで切っている時に
あやまって指の皮膚をザクッと切ってしまった。

「痛て!」「うわ!」「キャー!」
結構血が出て大騒ぎ、
その家の子が
「ちょっとこっち来て!」

ということで
子供部屋を出てリビングへ連れてってもらった。


そこで薬箱を渡されたのだがその子は
結構血が出てた事にビビったのか、
「ちょっとお母さん呼んで来る!」
と言って、
「お母さーん・・・」と
どこかに行ってしまった。

とりあえず薬箱を開けると、
大量のタンポンが入っていた。

「(これは助かるなあ〜。)」
と感動しながら、
血まみれの手で小袋を開けて、
筒からひも付きの本体を取り出し、
血が流れ出している傷口に先端を押し当てた。

「(うーん、このワタの部分が血を吸うというわけだ。
よくこんなスゴイの考えるよな〜。
しかし、この中途半端な長さのヒモはどう使うのだろう?
それにしても、血止まんねえなぁ・・・)」

などと考えていたらそこに
ドタドタドタ、ガチャ!
と、女の子とその子のお母さんが入って来た。

「あらあらあら!大丈夫?」
私のそばまでドタドタやって来て
ドスンと横に座って俺がやってる事を見るや、

「はぁ!?」

「あ、こんちは。
今、血を止めているところなんです。」

「あんた何やってんの!?」

「はい、あの〜、
まず血を止めないと・・・」

女の子は心配そうな態度のままだったが、
おばさんは不思議な顔をしていた。

よく『目が笑ってない』
という表情があるが、おばさんの場合は逆で、
『目だけ笑ってる』、
しかも顔真っ赤っ赤。

おばさんは
「そ〜・・・れは使い方違うのよね〜」
とうわずった声で言いながら
俺の手からタンポンをやさしく取り上げて
通常の処置をしてくれた。


家に帰って母に今日のてんまつを話したら、
無残なくらい慌てまくって
『タンポン』は血を止めることができる便利なものだけど、
普通のキズとかは、今までどおり普通の薬とかを使おう、と、
諭してくれたのだが、ついでに
『タンポン』とは何か、なぜ必要かということまでも
教えてくれた。

「お腹の中で赤ちゃんが眠るベッドがどうのこうので、
こうのとりさんが赤ちゃんを運んで来なかったら
1か月くらいで新しいベッドに・・・」

と、えらく直接表現を避けて説明してくれたのだが、
残念なことに
またしてもそのまま鵜呑みにしてしまった。


翌日学校で
世話になった女の子に礼を言うかたわら、
母から聞いた『タンポン』を使う理由を
詳細に説明してあげた。


消してしまいたい過去・・・


この話には続きがあります。
続き:赤ちゃんの生まれ方 〜で友達と殴り合い ≫
posted by 妄想商店店主 at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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